重金属や希少金属資源を回収
イオン交換樹脂の応用技術から生まれたグラフト重合繊維。
従来のイオン交換樹脂は、スチレンなどの架橋型共重合を骨格とするため、繊維への加工は困難でしたが、グラフト重合技術の応用により官能基を安定的に導入することが確立でき、有害金属の除去や希少金属資源の回収が可能となりました。また大量製造装置の導入により、迅速で安定的な供給体制が実現しました。
■重金属吸着除法
鉱山廃水や工業排水などのカドミウムやクロム・鉛・水銀等はイオン化率が低く、イオンとコロイド微粒子が混在しています。廃水中の有害重金属の除去及び環境保全対策が急務であり地球規模での対応が必要不可欠です。
■希少金属吸着回収
希少金属の代表的な物質に白金・パラジウム等があります。これらはパソコンや携帯電話に含まれており、またネオジム・ジスプロシウムはハイブリッドカーに使われております。限りある資源を有効に活用、回収することを目指します。